目に見えないところ

鍼灸は「気、血、水」といった体の内外の目に見えないところを大切にしています。

目に見えないのは、体の機能、働きを表しているからなのです。が、どうやって見えないところの状態を知るのかという技術はあります。体表面の肌のツヤや体温、食欲や睡眠の状態から健康の度合いを推測します。

現代は医療環境が整って、血液検査やレントゲンなどで体の内部に異変があるかなどがわかります。鍼灸はそういった検査が出来ないのですが、機械に頼らずとも体の中で起こっていることを読み取るスキルがあります。

そのためには、常に体の普段の状態や生活習慣に関心を持っていないとわからない部分もあります。疲れている、しんどい。調子がいい、快適だといったふうに体は常にその時その時で変化しています。

へんか、揺らぎそういったところを含めて観察して健康状態を保つのが東洋医学になります。速攻性のある部分と、長い目で改善する面とがあります。

目に見えないんだけれど、良くなったり悪くなったりする体のことを真摯に受け止めつつ、心地用方向へと促すのが鍼灸の役割だと考えています。

見えないところを大切にする。そういうのが伝統医療の良いところです。

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