金(ごん)の気

二十四節気の「処暑」です。厳しい暑さが収まってくる頃です。8月も終わりが近づいて秋を感じるようになりましたね。

東洋思想の五行では、金の気の季節です。

金の性質は、「収斂」です。例えば、金属が熱で膨張していたのが冷えて来て硬く縮まる感じです。

五行の金に配当される臓器は「肺」です。呼吸器系全体を指します。今の時期は呼吸器系のトラブルが出やすくなります。

これは暑さで上気した気が、下へ降りて来る時に何らかの原因があって巡らないので、逆流したり詰まって咳や喉の痛みが現れやすくなります。

対策は、冷やさないこと。冷たい飲み物で内臓を冷やすと体内の水分代謝が悪くなります。余分な水分があるとむくんだり、冷えの悪循環になります。

冷えると気も血も廻りません。気や水分を巡らそうとして咳や痰が出ます。

身体は冷やさないようにしましょう。

漢方、薬膳では辛味を摂って気や水分を巡らせます。トウガラシや大根なども喉にいいですね。

季節の変わり目で、夏の疲れも出やすく体調を崩しやすい時期です。

ゆっくり、暖かくして養生しましょう。

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