感性を開く

もうそろそろ、梅雨が明けて夏が来るなあ、と思う今日この頃です。

美術に携わるお仕事をされていた方のお話をお聞きしました。今はリタイヤされていますが、かつては大阪のギャラリーで、まだ無名の芸術家の作品を展示したり、美術関係の専門性の高いグッズなどの開発や販売にも携わるお仕事をされていたそうです。

この方が、若いアーティストに会った時のことを思い出して話してくれました。若い絵を描くアーティストさんは、幼少の頃和室の畳の色が紫色に感じて、実際に見て感じた通りの色彩で絵を描いたものの、「畳の色は紫色ではない」という大人の先入観とは違って見えるけど、自分の見たまま、感じたままに表現を追求したそうです。

畳の色が光線や影の加減で紫色に見えることを正しいか、正しくないかでは決めつけられないんだな。自分が感性や感覚で捉えた世界の表現は誰かにとって違っていても構わないんだ。ということを若いアーティストから学んだそうです。

他の誰かの声に耳を傾けて、取り消す必要なんてないんです。自分が感じ、受け止めた世界を大事にすること。そんな「私」の世界を育むことの大切さを実感したそうです。

既成概念や、固定観念に慣れてしまって、自分の感じたままを「オカシイ」と考えなくても良いんですね。自分の感じたままを楽しむ。

そういう心の余白を大事にしたいものですね。

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