節目のタイミング

明日は二十四節気の「穀雨」です。これまでの降る雨は「春雨」でしたがこれからは植物を育む雨に変わります。

二十四節気は太陽の動きに合わせた自然界の変化を知らせてくれるカレンダーです。先人の知恵ですね。今までの挑戦や失敗、成功を繰り返し、成功する経験や体験からの気づきの積み重ねです。農業の種蒔きや作業する「時」を読み取るツールです。

東洋医学とは主に、中国大陸やインド、アジア、日本で発達し、自然哲学思想を基礎とした実践的な治療医学です。

東洋医学と西洋医学の大きな違いは、西洋は『分析的』に病を捉え、東洋は『全体的』を大切にしています。『全体的』とは『つながり』です。

体の細胞、筋肉や血管組織などの組織、循環器や神経、泌尿器といった体系で身体はネットワークであり、矛盾し複雑化しています。例えば、ドアが一枚あったところで用を成しません。壁や柱があって、部屋があって家全体の中でドアが機能するように、身体という一つのまとまりの中でバランスが取れることを目指します。

人の身体も自然界の一部なので、自然の変化する時節と共に循環し、摂理に従うことを重要視します。

暦では4月17日から5月4日までは「春の土用」といって季節が春から夏に変化する調整の期間です。土用明けの5月5日が「立夏」となって夏を迎えます。植物の成長に勢いがついてくるように私たちも活発になる時期です。

美しい芽吹きの季節は、気温の寒暖差などで体調を崩しやすいのでいきなり大きな変化を求めず、出来うる最小限の行動をしていると大きな変化につながります。小さな一歩、小さな積み重ねを楽しみましょう。

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