『治りたい』という願い

お客さまと施術中の会話の中で、鍼灸の起源や歴史についての話題になりました。

鍼灸は紀元前の古代中国が起源といわれています。私は古代インドの医学や各地のの医学も交易品と共に薬草や医術も古代中国王朝に伝わって来て、それらを含めて体系化していったと考えています。

その時代の人々が病気になってしまった時は、祈ったりおまじないに頼っていたと想像できます。やがて病気の経過察をしながら何か解決法を見つけていったと思います。観察したり考えたり、その中で効果のあった方法をさらに積み重ねて受け継いできたものが伝統医学と呼ばれ、現代にも続いています。

『人間は古くから、病気や怪我を何とかしようと古い時代から医術を求めてきたんですね』

と、お客さまが言っていました。人間はいつの時代も変わらず健康を願って生きてきたんだね。それは一方で、どの時代も変わらず病気や怪我から起こる痛みに人間が悩んできたという証ですね。顕微鏡が無かった古い時代も、人は病に倒れ、痛みに対して何か解決したい癒したい、と前進してきたんだね。と話題になりました。

肉体の痛みや辛さは人間の生きる時間の中で必ず遭遇します。その度にみんな治癒を願っていたのですね。

また、人工知能や技術が進歩した時代になっても、鍼灸を含めた伝統医術はこれから先も人と共にあり続る存在であって欲しいなと思います。

今週はいきなり暑くなりそうですね。熱中症にお気をつけてお越しください。

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