ふたつでひとつ。

鍼灸の専門学校で、東洋医学を学ぶ時、授業の最初に習うのは『陰陽』です。

『陰陽』は言葉の説明だとサラっと済んでしまいます。が、とても深いものです。

鍼灸を含めた東洋医学だけでなく、遡って古代中国大陸の哲学や思想を貫いている軸なのです。

ついになっている単語って私たちの身近にたくさんありますよね。

「男女」「表裏」「長短」「左右」「明暗」「天地」など

これらは一方が無ければ成り立たない関係にあります。ここに漢字の智恵と古代中国人の発想の素晴らしさがあります。

全体性の中に矛盾する要素があり、どちらかだけでは成り立たない。相反する要素が調和するところに安定がある。これが中庸です。ここに道があり、私は真剣に感動します。

鍼灸で目指すところは身体の均衡をとることだと考えています。私たちの身体は前提として病気になったり、変化したり、老いたりする認識に立ち、健やかに生きることを大切に考えたいです。

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